法定相続分 ケーススタディ4/5

ケーススタディ



ケーススタディ4:

相続財産が現金12,000万円、
相続候補者が、
配偶者、被相続人の父、被相続人の母、被相続人の父方の祖父、
被相続人の母方の祖父、被相続人の母方の祖母、の計6人の場合 

ケーススタディ1との違い
 相続候補者が 実子がなく、両親、祖父母が含まれている点


法定相続分:

法定相続人法定相続分各相続額
配偶者2/38,000万円
被相続人の父1/15 = 1/3 ÷ 5800万円
被相続人の母1/15 = 1/3 ÷ 5800万円
被相続人の父方の祖父1/15 = 1/3 ÷ 5800万円
被相続人の母方の祖父1/15 = 1/3 ÷ 5800万円
被相続人の母方の祖母1/15 = 1/3 ÷ 5800万円


配偶者は1人しか存在しません。
つまり、配偶者は 分割されることはありません。


被相続人の父母は1人ずつしか存在しません。
被相続人の父母は、子がいる場合は相続人となれませんが、
本ケーススタディでは子がいないので相続人となります。


相続人となれる直系尊属は、父母だけに限りません。
被相続人が亡くなった際に生存している直系尊属が相続人となれるので、
ケーススタディ4のような場合がありえます。


実務では注意しないといけないポイントです。



配偶者と直系尊属が相続する場合は、
配偶者が 2/ 3 の割合
直系尊属が 1/ 3 の割合
となります。本ケーススタディーでは この 1 / 3 を5人で等分することになります。