問題(課税価格に算入される額の算出)

試験対策

次の資料に基づき、
各自の 相続税の課税価格に算入される金額を求めなさい。

【資料】
 被相続人 甲
 甲の妻  乙(法律婚)
 甲乙の子 A(長男)
 甲乙の子 B(二男)
 Bは 相続を放棄した

 甲の死亡に伴い、相続人は以下の生命保険金を取得した。
 乙:6000万円(保険料は 甲 と 乙が等分して負担していた)
 A:3200万円(保険料は 甲 が全額負担していた)
 B:1000万円(保険料は 甲 が全額負担していた)

 乙は、取得した保険金のうち、
 1400万円を 相続税の申告期限までに、市に贈与した。


回答:

取得者 計算過程 金額
6,000 × 1 / 2 = 3,000
3,000 – 1400 = 1,600【措置法70条の非課税】
1,600 – 500 = 1,100
1,100万円
子A 3,000 – 1,000 = 2,000 2,000万円
子B 1,000 1,000万円
  生命保険金等の非課税 計算手順
(1) 500 × 3 = 1,500 万円
(2) 1,600 + 3,200 = 4,800 万円
(3) (1) < (2) より
 乙 : A = 1,600 : 3,200 = 1 : 2 より
 乙 500万円(1,500 × 1 / 3)の生命保険金等の非課税
 A 1,000万円(1,500 × 2 / 3)の生命保険金等の非課税
 B 生命保険金等の非課税 は放棄のため非適用
 

生命保険金等の非課税 を計算する際は
放棄者も 人数としては計算に入れることに注意を。